お風呂の床材を変えるだけで、掃除のしやすさ、温かさ、滑りやすさなどが違ってきます。注文住宅はお風呂の床材を自由に選べるので、目的にあわせて床材を選んでみましょう。 もっとも優先したいことは安全性です。お風呂では水を使うため、床が滑りやすくなっています。万が一にも滑って転倒をして頭を打ったりしたら危険です。 とくに足腰が弱い高齢者は転倒の危険性があり、小さなお子さんがいる家庭も子供がお風呂場ではしゃいで滑る危険性があるので、滑りにくい床材を選ぶとよいでしょう。滑り止めマットを敷くことでも対応できますが、マットをしまう場所を確保しなければならないので、床全体を滑りにくくすることをおすすめします。 水を使用する場所は汚れがたまりやすいです。お風呂の床にカビが生えてしまった、という家庭は少なくありません。お風呂は1日の汚れを落とす場所で、そこにカビが生えていると気持ちがよいものではありません。また、カビの胞子が空気中に浮遊をして健康に影響を与える心配もあります。 樹脂製の床材はお手入れをしやすく、こまめにお手入れをすることでカビの発生を抑えることができます。防カビ加工をした床材もあります。防カビ加工をしていても掃除をしないとカビは生えるので、掃除はこまめに行いましょう。木材は腐朽しやすいのでおすすめできません。 予算も気になるところです。高性能な床材ほど予算は高くなる傾向があります。お風呂は床だけでなく浴槽なども選ばなければならないので、全体の費用を考えて床材を選んでみてください。施工会社によって料金が違うので、料金については施工会社に相談をしましょう。 安全に快適にお風呂を使うためには床材の選び方が重要です。家を建ててからリフォームをして床材を変えることはできますが、リフォーム費用が気になります。また、床の張り替えをしているときは自宅のお風呂を使えません。使い心地がよいお風呂にするために、注文住宅の設計の際に床材について考えてみてください。 |