浴槽の素材はFRPが一般的ですが、人工大理石の浴槽を取り入れている家庭も珍しくありません。注文住宅なら浴槽の素材を自由に選ぶことができます。素材によってお風呂の雰囲気や快適さなどが違ってきます。 ここでは、人工大理石の浴槽のメリットとデメリットを紹介します。 ●人工大理石とは 建築メーカーでは、「人造大理石」と「人工大理石」をほぼ同じ特徴を持つものとして扱われることがありますが、正確にいうとこの2つは別のものです。 人造大理石とは、天然の大理石を粉砕して、樹脂やセメントと混ぜたもののことです。 人工大理石は、アクリルやポリエチレンなどの合成樹脂を主成分にしたもので、天然の大理石は含まれていません。 アクリルとポリエチレンでは、人工大理石の特徴が違います。 アクリル系のものは、光沢があり、耐熱性を持ち、黄ばみ汚れがつきにくい特徴があります。 一方、ポリエチレン系のものは、アクリル系のものに比べると耐久性が劣ります。また、表面のコーティングが水を吸収すると膨張して、剥がれが生じることがあります。 ●メリット ・高級感がある FRPの浴槽に比べると高級感があります。浴槽に浸かりながら優雅な気分に浸れるかもしれません。 ・掃除が楽 FRPに比べると傷がつきにくいため、汚れがつきにくく掃除が楽です。 ただし、ポリエチレン系の人工大理石はアクリル系の人工大理石に比べて傷がつきやすいので、硬いタワシでこすったり、クレンザーなどを使用することはおすすめできません。傷がつくと汚れが入り込んでしまいます。 ●デメリット ・追い炊き機能を後付けできない 人工大理石の特性上、追い炊き機能を後から付けられないことがあります。追い炊きをしたい場合は、注文住宅を建てる段階から設計に組み込んでおきましょう。 ・入浴剤を使用できない 入浴剤の成分によって、人工大理石が変色してしまうことがあります。しかし、使用可となっている入浴剤なら問題ありません。 気に入った浴槽を選んで快適なお風呂を楽しんでください。 |