家族の中で最初にお風呂に入ったとき、足元がヒヤッとした経験がありませんか。冬場はお風呂場の温度が低くなりやすく、特に冷たさを感じやすい季節です。 足元の冷たさは床材によって感じ方が違います。 冷たさを感じやすい床材はタイルや石材です。 タイルは従来のお風呂に一般的に取り入れられている素材です。デザインのバリエーションが豊富、水はけがよいといったメリットがあります。 大理石などの石材を取り入れている家庭もあることでしょう。 これらの素材が冷たさを感じやすい理由は、熱伝導性が高いことです。 熱伝導性とは、熱の伝わりやすさのことです。熱伝導性が高いと熱くなりやすく、冷たくなりやすいです。 金属も熱伝導性が高い素材です。金属は熱くなりやすく、冷たくなりやすくもあります。金属を触るとヒヤッと感じますが、これは熱伝導性が高いからです。 プラスチックは熱伝導性が低い素材です。プラスチックの桶や椅子をお風呂で使っている家庭がありますが、桶をつかんだり、椅子に座ったりしても冷たさを感じにくいと思います。 樹脂素材は熱伝導性が低く、タイルや石材に比べるとヒヤッと感じにくいです。ユニットバスには一般的に樹脂素材が使用されています。 床材の選び方だけでなく、床暖房を設置することでも足元が暖かくなります。入浴前に暖房のスイッチを入れておけば、快適に入浴できることでしょう。そして、床暖房を取り入れれば、ヒートショック対策にもなります。 ただし、注文住宅を建てるときの施工費用が高くなり、床暖房使用によって光熱費が高くなります。こまめに電源を切るなどして節電のことを考える必要があります。 お風呂のこととなると、設備の利便性にばかり目が行きがちで、床の冷たさなど実際に利用したときのことを忘れがちです。住むようになって不便を感じたらお風呂のリフォームで解決できますが、工期も費用もかかります。快適にお風呂を使えるように、注文住宅を建てる段階からお風呂の床のことを考えておきましょう。 |